ここのところ火水未済の話が何回か出ているので、
記載したいと思います。
火水未済(かすいびせい)は易経の64卦の一番最後の本卦。
締めくくりの卦で、
この卦の卦辞は
「狐が川を渉りきれず尾を濡らし
あと一息のところで尽きてしまった」
と、川を渉れず意気消沈する狐を
物事がまだ未完成と説きました。
なぜ未完成を一番最後に配したか?
この卦の前の卦が完成だからです。
63番目は水火既済(すいかきせい)、物事の完成です。
そして、火水未済は63卦かかって完成した水火既成を打ち破るべく
水火既済のさらに一段上の未完成(火水未済)が待っていて、
その次は振り出しに戻り1番の乾為天(けんいてん)と2番の坤為地(こんいち)[天と地]が待っていて
物事の創造がまた始まる、という流れになるのではないかと
私は思いました。
このことを人生に例えたとき、
ふと振り返った月日は
いつのまにか自分の後ろに道が出来ていて
物事は螺旋階段のように進むのではないか、という
考えになりました。
そのようなことを昨日とあるバーの方とお話をして
「易経は奥深いんですね!」と感心されました。
よかった~~。
後ろを振り返ると道が出来ていたり、
ここで迷っているんだな、とわかったり、
まぁ、色々今までを振り返りをして
昨晩は眠りにつきました。
皆さんは火水未済にどんな解釈をされますか?
宜しければ、お聞かせくださいね。